【翻訳】LSDはどのように脳に作用するのか
LSDは多幸感を与える効果で知られており、長いトリップを引き起こす。
先週(2017.1.29現在)二つの論文が発行された。
どのようにLSDは多様な効果を引き起こし、なぜそれは長時間に渡って持続するのか。
論文はLSDの効果はセロトニン2Aレセプターが引き起こすとし、LSDはレセプターと長期間結合するのにちょうどいい形をしていることを示唆している。
今回の研究では21人のボランティアに偽薬を与え、一人だけに少量または通常の量のLSDとケンタセリン(セロトニンとの結合を抑制する)を与えた。
LSDを摂取した被験者は偽薬を摂取した被験者とほとんど同じ体験をし、fMRIでの脳波測定でも両方のグループはほぼ同じ脳の動きを示した。
スイスのZurich大学病院の脳科学者Katrin Prellerは
"セロトニン2Aの抑制剤はまるでドラッグを摂取していなかったかのように、すべてのLSDの効果を防いだ。"
"典型的な幻覚症状等は全てなくなった"と語った。
細胞学では研究者はLSDは様々なセロトニンレセプターに結合することを可視化し、薬物がこれらの構造に独自の方法で付着することを観察した。これでなぜLSDの効果が長く時持続するのかに説明がつく。
"私たちはレセプターが花瓶のような形をしており、その中心のスペースにLSDが結合し、その上に蓋があることを観測しました。"
"LSDは得意な特性を持ち、上の蓋を支えます。"
"セロトニンのようなの化合物では蓋はかなり柔軟でLSDが支えている形で、そこに留まります。" - 共著者 Daniel Wacker
euphoric 多幸感のある
mediated 仲介する
inducing 誘発する、引き起こす
bind くくる
virtually ほとんど
antagonist 敵対者
coauthor 共著者
hallucinations 幻覚
observing みてわかる
clings しがみつく
lid 蓋
compounds 化合物